子供の頃、車を見るのが大好きだった
ポルシェ911、トヨタ2000GT、フェラーリDINOなど、どれも流線形のフォルムをしたクーペが好きだった。
小学校1年生のとき、歯科医院を営む同級生に頼み込んで、彼のお父さんのポルシェ911を見せてもらった。真っ赤なポルシェ。あまりのカッコよさと美しさに息をのんだ。その衝撃は今でも忘れない。独BILSTEIN社(ビルシュタイン社)はそんな僕の憧れの車、ポルシェの走りを長年に渡り支え続け、レースに勝利し、ともに歩んできたパートナー企業。
世界中の自動車メーカーが支持する、世界トップのショックアブソーバーのメーカーである。
ショックアブソーバー(ダンパー)無しでは、車の快適でスムーズな走行はあり得ないと言われている。
例えば凸凹道を走行するとき、車体はスプリングでその衝撃を吸収するが、反面、その反動が強く、反力でいつまでもふわふわと車体を揺らしてしまう。結果、走行が安定しないのだ。その反動を緩やかに調整、制御して、揺れの少ない走行へと導く。これがダンパーの役割だ。
だから、ダンパーがなければタイヤが路面から受ける振動や衝撃がダイレクトに伝わってしまい、粗い路面ではまともに走行できない。さらには、ブレーキング時の沈み込み、加速時の引っ張り、コーナーリング時の浮き上がり、これらすべてに対応し、走行を安定させる。
ふだん何気なく運転しているが、ダンパーは見えないところで重要な働きをしている。話を制振装置に戻そう。簡単に言えば、この技術、すなわち、振動、衝撃を制御する自動車における技術を住宅の制振装置へと転換・応用したのだ。