関東大震災発生から100年に寄せて

本日は防災の日です。
今年は関東大震災発生から100年の節目の年になります。

日本人として、忘れてはならない出来事のひとつでありますし、なによりも犠牲になった多くの方々のご冥福を改めてお祈りさせていただきます。

関東大震災は阪神淡路大震災や東日本大震災よりも被害額のGDP比が大きく、日本近現代史上において、結果として大きな転換点となった年でもあります。
震災恐慌→震災手形割引損失補償令→昭和金融恐慌→昭和恐慌と続き、局面を打開することができずにそのまま不幸な道を歩み始めることとなってしまいました。

さて、関東大震災の地震被害ですが、東京だけがピックアップされていますが、実は神奈川や千葉でも被害が大きかったのです。

その理由として、地震の種類がいわゆる直下型地震ではなく、相模湾に震源をもつプレート型地震だったから被害が広範囲にわたったからです。

津波も発生して、それによる被害もありました。

犠牲者は火災によるものが最大でした、これは皆様もよくご存知だと思います。
└阪神淡路大震災は建物の倒壊による圧死が多く、東日本大震災は津波被害が最大でした。

地震の発生した時間帯によっても被害の規模が大きく左右されてしまうということもわかります。

100年が経過して、その間に何回も大きな地震が発生し、法律で建物の耐震性の最低基準が定められ、また改定されてきました。

技術も発達し、耐震性の高い建物を建てることができるようになり、地震対策として、免震、制振、も生まれました。

弊社としては、少なくとも日本の木造住宅に住まわれる方が安心して、安全な暮らしを、豊かに、そして楽しく過ごしていただけることを目指しています。

常々申し上げておりますが、制振装置だけで問題解決できるわけではなく、地盤、基礎、構造まで一体化して捉えていくことが必要です。

本年8月には一級建築士事務所の登録も行い、構造面からのサポートも更に充実化させていくことができるようになっています。

「動機善なりや、私心なかりしか」常にこの言葉を胸に秘めつつ、今後も事業に取り組んでまいります。

すこしとりとめのない内容になってしまいましたが、ご容赦ください。