evoltz生誕10周年 ––evoltz追跡調査がもたらす安心の約束
2024年、evoltzは生誕10周年を迎えました。この10年間、evoltzはオイルダンパーとして多くの住宅に安心と安全を提供してきましたが、
オイルダンパーであるがゆえの課題、すなわち“オイル漏れ”や“オイルの劣化”について心配する声も寄せられていました。その声に応えるため、evoltzが取り組む新たな挑戦—“追跡調査”をご紹介します。
現在の取り組み——徹底した試験と品質管理
◼️量産前の試験
- BILSTEIN社との共同試験
- 目標: 使用環境での限界を超える試験を実施し、製品の信頼性を確立。
- 試験結果: 繰り返される余震や振動エネルギーの吸収においても性能低下は見られず、高い耐久性を実証。
- 100万回作動耐久試験
- 試験内容: 100万回の作動後もオイル漏れや性能の低下がないことを確認。
- 効果: 地震後の繰り返し余震にも対応可能で、建物の長寿命化に寄与。
- 温度試験
- 試験内容: 使用環境温度 -20℃ – 80℃ に対応可能。
- 耐久性: 極寒や高温といった過酷な状況でも安定した性能を確認。
◼️品質管理体制
- 6段階の品質確認プロセス
- **プロセスの概要:ドイツ・BILSTEIN社での完成品検査
ブラケット組付け
ロゴマーク印刷
テクニカルブレース組付け
減衰力測定検査
発送前チェック・梱包
特に注目すべきステップ5: 疲労試験機を使用して、オイル漏れや性能の発揮状況を検証。出荷対象品から1物件につき1本必ず検査。
- **プロセスの概要:ドイツ・BILSTEIN社での完成品検査
- 確実な品質管理体制
- 実績: evoltz発売以来、製造15万本中外観不良が5本のみ。
- 検査方法: 目視および手触りによる個別検査を徹底。
- 不定期検査と追跡管理
- 抜き取り検査: 経時劣化を追跡するための保管品の定期チェックを実施。
- 単品性能確認: 必要に応じて各種試験を通して性能を再確認。
evoltzの新たな挑戦——追跡調査
追跡調査の必要性
追跡調査は、長期的な製品性能の保証と顧客の信頼維持に不可欠な取り組みです。オイルダンパーは建物の構造安全性を支える重要な部品であり、その信頼性が揺らぐことは、居住者の安心を脅かす可能性があります。さらに、地震多発国である日本において、建物の耐震性能を維持するためには、製品が長期にわたってその機能を発揮し続けることが求められます。
evoltzは、こうした背景を踏まえ、製品のライフサイクルを通じた信頼性を継続的に検証することで、住宅メーカーや居住者にさらなる安心感を提供しています。
測定内容
- 測定値: ダンパー抵抗力の圧縮側と引張側の平均値(kN)。
- 測定条件: 年2本を抽出し、10cm/sの速度で25℃の湿温環境下で測定。
調査結果
- 2014年製造のevoltz:
- 10年間、性能に変化なし。
- オイル漏れもゼロ。
- evoltz制振体験で使用された製品:
- 数千回、数万回の稼働後も性能に変化なし。
これらの結果は、evoltzの設計思想と製造プロセスが極めて高い精度で機能していることを示しています。また、追跡調査を通じて、10年以上の長期使用においても性能が維持されることが確認されました。
追跡調査の意義と未来への展望
追跡調査の意義は、単なる性能確認に留まりません。それは、製品の信頼性を科学的に実証し続けることで、“長期にわたり安心して住み続けられる住宅”を実現する基盤となるものです。
今後の展望として、以下の取り組みを計画しています:
- 年代別調査の拡大: 他の製造年次の製品も追跡調査を実施し、さらなるデータ蓄積を図る。
- 顧客フィードバックとの連携: 実際の使用現場から得られる声を反映し、より一層の品質向上を目指す。
- 技術革新の推進: 長期耐久性をさらに向上させる新技術の研究開発。
evoltzは、追跡調査を通じて得られる知見を活用し、これからも進化を続けます。この取り組みは、evoltzの未来への責任であり、皆様の安心と安全を支える使命です。
evoltzは、この10年を通じて培った技術と信頼を土台に、次の10年も皆様の安心と安全を支える製品を提供してまいります。今後ともevoltzをよろしくお願いいたします。