evoltz 2.0 _ 断熱材実験_その1
前回までevoltzの新しい取り組みとして、住宅性能ランキングのお話をしてまいりました。
今回はまた違う切り口での取り組みを紹介させて頂きます。
実は、住宅性能ランキングの調査検証を通じてふと思ったことがあります。
本当にevoltzは住宅性能全体に効果があるのではないだろうか?
新しいキーワードとしてご紹介している
「evoltzは持続可能な家づくりに貢献します」
という内容にマッチングしているのだろうか・・・?という不安が出てきてしまいました。
特に近年は住宅性能が非常に高いレベルになってきている中で、その不安を払拭するために実験を行うこととしました。
第一弾として、吹付発泡ウレタンの断熱材の実験を行いました。
検証する内容は下記の2つです。
①地震の揺れが発生した時に、どのような影響があるのか
②evoltzを設置してある建物と比較した際にどのような変化があるのか
実験施設は愛知県内の某所、ある意味では制振装置の聖地とも言える公共機関です。
検証方法は以下の様にして実施しました。
①1Pの躯体に構造用合板を設置
②吹付発泡ウレタンの断熱材を充填
③震度1~7を想定して加振(過去の実験データを参照)
【結果】
吹付発泡ウレタンの断熱材は加振により損傷・・・
【当初の想定】
吹付発泡ウレタンの断熱材は木質部分との接合部が剥がれ隙間が空いてしまう=気密性能に影響する。
【実際】
吹付発泡ウレタンの断熱材の木質部分との接合は強く、剥離等の損傷はなかった。
しかし、力の大きくかかる中央部分は損傷が進み、繰り返しの加振により、その損傷も拡大。
次にevoltzを設置した場合にはどうなるかを実験しました。
※検証方法は同様
【結果】
吹付発泡ウレタンの断熱材が加振により損傷することは有りませんでした。
つまり、evotlzは吹付発泡ウレタンの断熱材の場合、その損傷を防ぎ、「持続可能な家づくりに貢献」することがしっかりとできるということがわかりました。
勿論、断熱材の種類によるメリット、デメリットがあることは前提ですが。
今回はまず第一弾の情報の公開でございます。
他の種類の断熱材の実験に関してはまた次回以降にご紹介いたします。
ご期待ください。