「2024年問題:効率化への新たな一歩」
【2024年問題】
「〇〇年問題」というフレーズは、いわゆる「2000年問題」の頃から多くの人々が高い関心を持ち始めたような記憶があります。
もともとはコンピュータ業界の専門用語だったような気がしますね。
問題が起こるとされた年には、表面的には何も起こらなかったように見えますが、努力したり対策した結果、トラブルを未然に防ぐことができたに過ぎません。
住宅業界においては、「2024年問題」また2025年に来る法改正の問題が重要な課題です。
使い古された言い回しではありますが、10年後に今を振り返ると、大変革の時代だったんだな・・・と懐かしく思い出すようになるのかもしれません。
しかし、この「2024年問題」と呼ばれる事象への取り組みはいかがでしょうか。
たとえば、数年前から世をあげてのDX化の中で住宅業界にもその波は波及しています。
現場管理システムの導入によって
・監督一人が担当できる現場数が増えた
・移動距離が短くなった
・情報共有の連絡も一括でできるようになった
・見積/請求も電子化されて、郵送の手間が省けた
など、間違いなく10年前より業務の効率化は進んでいます、それは間違いない事実です。
【建築現場の現状】
ただ、建築現場そのものは効率化がなかなか進んでいないのが現状です。
バックヤードが効率化されても建築現場が効率化されなければ疲弊は進んでしまいます。
では、建築現場でどこを効率化できるのか。
柱や壁の数を減らすわけにも行かないですし、釘やビスの本数も減らすわけには行きません。
数年前から住宅の木造大型パネル工法が普及し始めました。
たしかに効率化は進みましたが、まだまだ制約条件が多く、大部分を占めるまでに至っていないというのが現実です。
そのようにひとつひとつ棚卸しを進めていくと、制振装置にその効率化の余地があるのではないかという仮説にたどり着きます。
この制振装置の市場調査を行うことで、各社の施工時間とその改善感度を確認することができます。
【制振装置の施工時間は?】
例えば
・evoltz:1本の施工時間が、1人工約5分で、6本施工で30分。
・A社:1本あたりの施工時間が、2人工、30分で、4本施工で120分(2時間)。
・B社:1基あたりの施工時間が、1人工、30分で、4基施工で120分。
具体的な工程数と別途調達部材点数
・evoltz:工程数3、別途調達部材点数0
・A社製品:工程数17、別途調達部材点数14
・B社製品:工程数15、別途調達部材点数0
#各社公開情報からの弊社調べによる。
【施工時間の重要性】
建設現場の施工時間では、作業効率化においての制振装置の選択がいかに重要かが分かります。
特にevoltzのように施工時間が短い装置を選ぶことは、工程の短縮に大きく寄与します。
1棟あたりの時間もさることながら、5棟、10棟となっていった時にはその時短効果は一目瞭然です。
【設計時の工数は?】
さらに加えると設計段階での工数も重要です。
evoltzは設計上3工程であるのに対し、A社やB社の製品は10工程もの検討事項が必要です。
設計担当者様の作業負担軽減ということも重要な課題になります。
【結論:2024年問題の解決策】
「2024年問題」の解決策のひとつとして、部材の選定が重要なポイントであることが制振装置を例とすることで可視化できました。
建設現場の効率化とDXの推進を両輪として、準備を進めていくことが必要です。
いままでと違う視点に立つことによって新しい道が開けていきます。
部材の選定、さらにその中における制振装置を何にするかということはこれからの住宅業界のニュースタンダードになりうるのではないかと強く感じました。
制振装置の詳細については、下記までお気軽にお問い合わせください。