公開実験/目的と概要
実験の目的
■耐震等級2と耐震等級3の比較。実際に揺れた時にどのくらい差があるかを検証していきます。
■耐震等級3と耐震等級3+evoltz B5の比較。耐震等級3だけのところに制振装置を付けたら、どのくらい構造躯体に効果があるかを注目!
試験体には建築基準法の告示で規定される特性に合った人工地震波(BSL波)を入力していきます。 震度5強程度の地震波(BSL45)、震度6強〜7程度の地震波(BSL91)を交互に加えたときに、 それぞれの試験体はどのように被害を受けるのでしょうか。 参加された皆様は興味津々です。
試験体の紹介
試験体上部にはおよそ6トンの重量を付加しています。 これは延べ床面積30坪の総2階の建物の 1階部分の負担重量の約1/3です。 これにそれぞれの耐震等級相当の壁量を設置して加振します。
地震波入力スケジュール※倒壊の危険がある場合は加振を終了します
入力数) | ステップ波 | BSL45% 1回目 |
BSL91% 1回目 |
ステップ波 | BSL45% 2回目 |
BSL91% 2回目 |
ステップ波 | BSL45% 3回目 |
BSL91% 3回目 |
ステップ波 | BSL45% 4回目 |
BSL91% 4回目 |
概要) | 固有振動数計測 | 稀地震 | 極稀地震 | 固有振動数計測 | 稀地震 | 極稀地震 | 固有振動数計測 | 稀地震 | 極稀地震 | 固有振動数計測 | 稀地震 | 極稀地震 |
公開実験に立ち会って頂いた佐藤 実先生のご紹介
右)株式会社evoltz 代表取締役 渥美幸久
左)株式会社M’s構造設計 代表取締役社長 佐藤実氏
「構造塾」塾長、一級建築士
構造設計一級建築士。全国を行脚し、耐震等級3の重要性や構造計算の必要性を常に分かりやすく伝えている。
阪神淡路大震災をきっかけに、日本中の木造住宅が地震で一棟も倒壊しないように、木造住宅の耐震性能を広げる
活動をされており、被災地へ何度も足を運び現地の人の話を聞き、木造住宅倒壊を独自に調査している。
公開実験にあたり
渥美より
「佐藤先生に立ち会って頂くのは、実は初めてです。 なぜ今回お呼びしたかというのは、メーカーである当社のポジショントークにならないためです。
目の前でおきていることが全てだし、公正な実験を行っているので、その差を客観的に見て頂くため今回お呼びしたという事ですね。
かつ当社の制振装置の実験というよりは、その前段の耐震等級3と耐震等級2の違いを、まず皆さんに知って頂きたいと思っています。」